学校長開校挨拶(開校式)

本日ここに、ご来賓として吉野町議会議長の野木やすじ様はじめ、議員の皆様、吉野町連合 PTA 会長松田正昭様のご臨席を賜り、開校式を挙行できましたことに、深く感謝申し上げます。
また、コロナ禍の影響で、来場はかないませんでしたが、創設に関わっていただきました開校検討委員会の皆様、工事関係者の皆様、地域の皆様、保護者の皆様等、これまで本校開校に向けご尽力いただきました多くの方々にも、改めて御礼申し上げます。

ただ今、土居正明教育長より開校宣言があり、それに引き続き学園旗を拝受し、ここに吉野さくら学園吉野町立吉野中学校・吉野小学校が開校いたしました。全児童生徒からの公募により決定した「校名:吉野さくら学園」。
吉野中学校アート部員が清書してくれた「校章」。新しさだけでなく、昭和 37 年吉野中学校開校から歌い継がれている「吉野中学校校歌」の継承。様々な方々が、様々な視点で意見を出し合い、6 年間、手間暇をかけた一つひとつの積み重ねが、本日の開校につながってきました。学校職員が有効的に活用し児童・生徒の成長に向け、職員一同全力で取り組んで参りたいと考えています。本当にありがとうございます。

児童生徒の皆さんにお話します。小中一貫教育校として誕生した吉野さくら学園には、皆さんに成長してもらいたい願いがあります。「自信と誇りを持って、力強く生き抜く子ども。ふるさと吉野で育ったことを糧にして。」と言う願いです。「ふるさと吉野で育ったことを糧にする」どういうことでしょうか。皆さんの「ふるさと吉野」について二つ良いところを紹介します。

今朝登校時に気づいた人もいたと思います。学校敷地内の草がきれいに刈られています。先日、皆さんの登校初日にあわせて地域の方が先生たちも知らないうちに刈ってくださいました。このノートを見てください。皆さんが登校する様子を見守り、一緒に歩いた様子を6年間毎日書き留めた日誌です。校区内の至る所で、地域の多くの方が登下校を見守ってくださっています。また、パトカーを見かけた人も多くいると思います。開校式にあわせて特別にパトロールをしてくださったのではありません。警察の方々がこれまで毎日3台も4台もパトカーを出して見守ってくださっています。皆さんのことを「大切に思い」「支え」てくれている人がたくさんいてくれています。「温かく支えてくれている人」そこが一つ目です。

このカレンダーを見てください。桜井のあるお寺の写真です。外国で使われているカレンダーを持ってきました。これをみて、自分の住んでいるふるさと桜井はすごいなと改めて気づきました。皆さんはこれから吉野町から近鉄電車に乗って大阪に行くこともあると思います。大阪でも皆さんのふるさとがたくさんあるはずです。すぐに吉野町の何かが見つかるはずです。これから皆さんは成長につれ、益々世界が広がっていきます。学習や知り合い、行動範囲等、どんどん広げてください。広がれば広がるほど改めて「ふるさと吉野」を再発見できることでしょう。今感じている以上に「ふるさと吉野」には「自然・歴史・文化」があります。世界に誇れる物があふれています。それが二つ目です。
さあ、「人」と「物」に恵まれたこの吉野で元気に明るく学校生活を送りましょう。皆さんの更なる成長に期待しています。

また、これまで同様に、子どもたちの成長には、家庭での保護者の支えや地域の方々のお力添えが必要不可欠です。これまで通り、愛情を子どもたち、そして学校に寄せていただきますようお願いします。
終わりになりますが、これまで長きにわたり多大なるご支援、ご指導を賜りました町長様はじめ吉野町当局・教育委員会・地域の皆様、保護者の皆様をはじめ、開校に向けてご尽力いただきました全ての皆様に重ねて御礼申し上げますとともに、これまで同様、力強いご支援をいただきますことを心よりお願い申し上げ、挨拶とさせていただきます。

令和4年4月6日
吉野さくら学園吉野町立吉野中学校・吉野小学校
校長 吉中 久実